たけのこ日記

四国の出版社で働く、20代編集者の日常。

飲みに行くということ

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昨日、出張で泊まった先で久しぶりに飲みに行った。

 

どっかいい店ないかなと探していた時に見つけたジャズバー。

開いているか不安になりながら、でもちょっとウキウキしながら向かう。

 

おお!電気付いてる!

 

初めて行く店のドアを開け、カウンターに座る。

徐々にマスターとの会話が始まり、常連さんにも交じりながら話に加えてもらう。

 

久しぶりの、ドキドキと、酔いからの高揚感、よそもののアウェイ感に感動するとともに、これはいつ以来だったかとふと思った。

…全然思い出せない。衝撃だった。

 

こういう場で触れて教えてもらう、音楽や本、食などのカルチャー。

偶然性のない生活に慣れてしまっている自分がいて驚いた。いかんいかん。

 

そんな次の日。

知人から、本のイベントをするねと告知の連絡があった。

前は行っていたイベントだけど、今は自分でもびっくりするくらい惹かれなかった。

のと、ただ単純にイベントをすることの終わりを感じた。

コロナがあってから、もうあれこれイベントに行くというエネルギーも可処分時間もないのです。

でも、たまに「え!これは行きたい!」っていうイベントもあったりする。

単純にパンマルシェとか、ハンドメイドマルシェみたいなものは淘汰されるんだろうなあ。

かなりクオリティが問われるようになるなあと思った。

 

アップデートしていいものとよくないもの。

いろいろ見極めて過ごしたいものです。

 

日本酒特集が やってきた

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久しぶりの投稿。もう明日から3月…!

 

毎年、この時期になると組まれる『dancyu』の日本酒特集。

「美味しい日本酒」という存在を知り、作り手のこだわり・ロマン、古風なイメージとのギャップに惚れて、飲むことが多くなってからは、dancyuのこの特集だけは欠かさず買うようになった。

 

四国も地酒の数が多いから、どこか出てるかな〜と思いながら毎度見るけれど、全然出てなくて、全国の蔵元のレベルの高さを知る。

四国の中だけで見ると、どこもこだわっているなと思うんだけど、上には上がいるなあ。

毎年、そのレベルも高くなっている印象があって、今年の号はついに酒蔵で作る米の特集まで組まれて、また1つ上のレベルがきたなと思った。

前からこだわっている蔵元はあったけど、土や品種のことなど、ワインの「テロワール」のような観点が雑誌のコーナーとして組まれているの所から、また時代が進んだ気がする。

 

仕事柄、読者として読みながらも、編集者としても読んでしまうのだけれど、その編集力にも頭が下がる思いである。

毎号、編集メンバー一緒なの?日本酒担当とかいないの?と思うほどの情報力と熱量には「かーっ!」と唸らざるを得ない。

いやはや、本当にすごいなあ。

 

そして、ここまでしっかり雑誌を読むのも久しぶりだったのですごく楽しかった。

読み終わるのが惜しい、みたいな、そんな雑誌があるのはこちらもやる気にさせられる。

すごく良かった。

「ここまでやったったで!」みたいなのが、嫌らしくなく、でも随所のこだわりから、突っ走ってしまいちゃいました!的なところが垣間見えてしまってるのは、ついクスッと笑ってしまう(いい意味で)。

 

ここまで突っ走れるようになりたい。

こんな本を作りたいです。

 

 

新しいワークショップの可能性

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昨日は、オンラインまち歩きワークショップなるものに参加した。

地方でよくある「まち歩き」をオンラインで?と思ったけど、そのクオリティの高さ、ストレスフリーな内容にすごく感動してしまったので勢いのままに、備忘録的に書く。

 

今回は、松山にゆかりのある人(在住者、出身だけど今は県外に住んでる人、旅行で来たことがある人、など)が集まって「ビッグデータ」「スマートシティ」という観点から松山を考えるワークショップだった。

こんな書き方をしたらすごく難しそうだけど、実際は、ちょっとそういう頭にしながらまち歩きをしようという、手軽な感じである。

 

まず、ワークショップ前のトークセッションでは、データによる都市プランニングの説明から始まって、データからわかること、逆にこんなデータがあったらもっとこんなのが見えるよね、ということなどを聞いた。

地点などの「点」と、ルートなどの「線」と、属性分布などの「面」という様々なレイヤーで町のデータを取りながら町を知る。

良い意味で、経験則に囚われないまちづくりとして、すごく可能性がある!と思った。

 

その後、グループに分かれてGoogleストリートビューで街を巡った。

参加者とオブザーバーとを分けて、参加者は町を見る視点(ペルソナ、例えば移住してすぐの若夫婦とか、おじいちゃんと孫みたいな)を決めた上で町を巡る。

1人がGoogleストリートビューを操作し、それを画面共有で見ながらみんなで会話。

そして、他の1人はミュラリー(違うかも)というオンラインホワイトボードツールで会話に出てきたことを書いていく。

適宜、ファシリテーターがアドバイスやコメントをしながら進行をサポートして気付きを与えて深めていった。

 

今回のお題は、地元の人が主体的に、暮らしをちょっと楽しくするためにしているアクション、市民の手触りの「工夫」を見つけることだった。

例えば、川原で楽器を吹いている、道に勝手にベンチを出している、子どもたちが座り込んでスケッチをしている、といった感じだ。

道や川原が造られる時は想定してなかったけど、その使い方いいね、みたいなものである。

 

ワークショップ後、各チームからそれぞれいろんな「工夫」が出た。

町の中に足湯があって、そこで会話が生まれている、ということや、町に駐禁を呼びかけるおばちゃんがいるけど、彼女たちが町の見守り隊たいみたいになっていること、町の建物が用途を変えて使われていること(前は倉庫だったっぽいけど駐車場になってる、みたいな)などなど。

 

次のステップでは、その工夫の光景から、どんなデータが調べてみたら面白そうか深めていった。

例えば足湯なら、足湯のようにホッと落ち着ける場所はどこにあるのか?

自分にとって「落ち着ける場所」はどこか?みたいなデータを、時間軸と地点で取っていく。

あと、脈拍などの身体の情報を加えていく。

みたいな感じである。

 

最後は駆け足になってしまったけど、データ×まちづくりについて考えるエッセンスみたいなのを体験することができた。

 

今までのワークショップではオフラインだからこそ良い、みたいな部分がどんなものでもあって、「やっぱりオンラインはしんどいよね」とか「オフラインには敵わないよね」となっていた所があった気がする。

でも、今回のワークショップはそんなことを微塵も感じさせない、「オンライン」の可能性を感じるものだった。

(この、拙い説明のせいで良さが伝えきれないのがもどかしすぎる…)

 

奇を衒わず、でも面白く主体的に参加してもらえるための設計、無理なく無駄なく使われているオンラインツールたち、それぞれの得意を活かしたスタッフィング、ちょうどよい時間配分…

内容はもちろん、その裏方も綺麗だしスムーズだし、もうなんなんだこれは!と感動の余り発狂しそうになったほどである。

いろいろワークショップには出たことがあるけれど、こんなにもワクワクさせられ、クオリティが脱帽レベルだったワークショップは初めてかもしれない。

本当に良いものを見させてもらいました、ありがとうございます(感涙)という感じです。

終わった後、一人スタバで高揚しながらアイスコーヒー飲んで余韻に浸ってました。

脳が全然追いつかなくて、この凄さが今でも上手く言語化できてないのだけれど…

 

すごい人はたくさんいる。

頭の回転が全然違う!こんな人になりたい!

私も頑張らなくちゃと思った1日でした。

 

しばらく言語化、アウトプットは自分のテーマにしよう。

アウトプットの解像度を上げたいです。

 

今日も良き1日を。

「はがしたくなる」を誘う。

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会社で来客された方に渡すミネラルウォーター。

特に別段気にせず渡して、自分も飲んでいたのだけれど、先輩からある話を聞いた。

 

あるライターさんとの打ち合わせ。

会社に来てもらったのでミネラルウォーターを渡した時、目の前でいきなりラベルを剥いだのだそう。

 

ライター「ベリッ!(ラベルを剥ぐ)」

先輩「え?〇〇さん(ライターさん)、どしたんですか?」

ライター「え、剥いだのよ」

先輩「いやいや、それは分かりますけど…。でもなんでですか??」

ライター「だって、ダサいもの。」

 

このメーカーではないかもしれないので、それは留意いただきたいが、どうやら「ラベル」という存在そのものがダサいようである。

売り文句や派手なデザインが散りばめられていることが嫌なのだそうだ。

 

少し極端ではあるけれど、まあそれも確かにと思うところもある。

手に取ろうとする時は「〇〇の天然イオン水」とか「ミネラル豊富」みたいな文言で消費者の目を引いたとしても、買った瞬間、その役目はなくなってしまうしむしろ邪魔になってしまう。

食品表示の観点で、必要最小限の表示は必要だけど、いっそ無くてもいいんじゃないかとも思ったりしてしまう。

 

ただ、そのダサいを逆手に取って「はがしたくなる」が操作できたとしたら…?

息の長い広告の方がコスパはいいかもしれないけど、捨てる時どの道剥ぐならば、それがどのタイミングでも買った本人としてはそんなに変わらない気がする。

 

こんなクセのあるライターさんをギャフンと言わせたいというのもあるけど、こういうのが裏で糸を引くみたいにできたらいいなあと思う。

 

今日もよき日を!

 

 

心を打つキャッチコピーとは。

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昨日はずっと寝かしていた、とある会社さんの求人原稿を書いていた。

B to Bの会社で業界もニッチ。

社長さんはじめ、皆さんすごく良い人だし、こんなご時世でも堅実に成長している。

でも昨年は結果につながらず…

今年こそは!と思いながら、その解決策が見えないままだった。

 

でも、改めていろんな会社の原稿を見ていて気付いたのは、いいなと思う原稿は「分かりやすい」ということと「ポジティブ」だということ。

例えば、非破壊検査なんて知ってる学生少ないだろうなあと思っても「健康診断でレントゲンを撮るように、建物も同じ原理で撮って点検してます」「私たちは建物のお医者さんなんです」っていうと俄然分かりやすくなる。

親近感が湧くし、興味を持つきっかけとなる。

それでいて、ちょっとユーモアもあれば「こういうのも許してくれるんだな」というのが分かって距離が縮んだ感じがする。

 

中学生でも分かるくらい、とは言うけれど、まさにそうだなあと思った。

 

そうして原稿を進めて、最後に残ったのが「キャッチコピー」だった。

デザインみたいにソフトを使うわけではないから、物理的には誰にでもできる仕事ではある。

でも、実際は誰にでもできない。

スンと通る気持ちの良いコピー、グッと心に刺さるコピーはそう簡単にはできない。

 

会社さんの事例を探していて「いいな」と思ったのがいくつかあったので備忘録として記録しておく。

・解のない世界で、新しい解を求め続ける。(旭化成

・求ム。鉄の開拓者。(キタガワ)

・ひとりの商人、無数の使命(伊藤忠

電通を、つかえ。(電通

・Fly for Challenge. 空は、可能性に満ちている。(日本航空

・かつては、銀行と呼ばれていた。(SMBC日本興亜

・日本中のポストを線でつなぐと、日本地図になる。(日本郵政

・一生を、照らす人。(九州電力

・とがった丸になれ、丸紅。(丸紅)

 

そこの会社でしか言えない。

ビジョンが滲み出ている。

まだまだ自分の能力不足だなあと思いながら、夜な夜な仕上げたのでした。

こういう、スカッとする仕事もしたいです。

 

写真は、先日知人と食べたランチのカレー。

その人は毎日食べられると言ってたけど、私いけるかな…

今日もよき日を!

 

自尊心は鍛えるもの…?

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Podcastで、美容ライター・長田杏奈さん「長田杏奈のなんかなんかコスメ」を聴いていて、印象に残った言葉があったので記録。

 

「美容は自尊心の筋トレ」

 

アイコンにも書いていたけど、言われるまで気が付かなくて、妙に頭の中でエコーのようにホワンホワンと反響していた。

 

そもそも自尊心とはなんだろう?

 

【自尊心(じそんしん)】

自尊心とは、自分で自分のことを誇らしく思う心を意味する。簡単にいうと、自分への高評価ということである。英語で自尊心は self‐respect、あるいは self‐esteem と表現できる。自尊心とよく似た意味の言葉に「自己肯定感」や「プライド」がある。自己肯定感は厳密な定義だと、自尊心に含まれている感覚だといえる。自己肯定感は、あくまで自分に評価されることで、自分を大切だと思える心の動きである。それに対し、自尊心は自己肯定感と、自己有用感が合わさって生まれる。自己有用感とは、他人に評価されて自分を大事に思える感情である。すなわち、人は自己肯定感の先に、自尊心を抱けるという仕組みである。

プライドも正確な定義では、自尊心と同じ概念ではない。自尊心は多くの場合、自分で自分を正しく評価した結果として抱ける感情である。そこには、実績や能力といった裏付けがともなう。しかし、プライドは自我が肥大した末の、ネガティブになりかねない感情である。自尊心はほとんどの場合、歓迎されるものであるのに対し、プライドは人生において邪魔となることもある。(Weblio辞書より)

 

美容は、人を綺麗にする。

ひいてはそれが自信になって「自尊心」となる。のだと思う。

 

何かができたり、自分の成長みたいなのが見えて、それで自分を認めてあげられるようになる。

自信になって前向きになれる。

ジムで鍛えるように、化粧や美容もそうなのだと思った。

 

 

最近、私も「あること」をきっかけに美容に興味を持つようになった。

普段、私はマスカラとかは下瞼が黒くなるから付けないし、そんなに濃くする必要もないから、必要最小限ですが「身だしなみ」としてしていた。

社内で会う人には、内勤の人もいるし、ギリギリまで寝てる人もいてすっぴんの人が多い。

「化粧しないで会社来れる?」と少し疑問に思ってやんわり伝えたこともあった。

 

ただ、先日仕事が自分の中で衝撃となり、起爆剤となった。

モデルさんたちとの撮影があって、私もアシスタント的な感じで入っていたのだけれど、始めから終わりまで、彼女たちの美容への意識の高さに圧倒された。

陶器のような肌、バチッと決めたアイメイク、ナチュラルでも手入れが行き届いている爪と可愛らしいヘア。

どこかいい匂いがする気もする。

 

同世代の、同じ女の子とは思えないほど可愛らしかったし、華があった。

それに比べてわたしといえば…

早朝だったこともあり、クマはすごいしほぼすっぴんに近い。

マスクのせいで、眉はあるかな?くらいでしかない。

私の「化粧している」は、彼女たちにとっては「すっぴん」だったのだ。

 

そんな彼女たちと過ごして、他の人に「化粧も大事よ」とぬかしていた自分をすごく恥じた。

本当に「井の中の蛙」だった。

 

 

そんなこともあって、髪はバッサリ切って、美容室でヘアオイルを買い、短いまつ毛の人でも下瞼にうつりにくいマスカラを買った。

その撮影の次の週からは、前の自分よりちょっとフル装備になった自分で会社に行った。

 

それからというもの、体のラインとかもいろいろ気になるようになって、パーソナルトレーニングの意識も上がったし、ここしばらく買ってなかった服も買った。

 

いろいろお金はかかるけど、自分に「美容」という視点から目を向けるきっかけとなったのはかなり大きい。

し、何よりいろいろ試したり、変わったりすることで「自信」、ひいては「安心」になっていることはものすごい変化である。

モデルさんは「え?」と思うだろうけど、彼女たちには本当に感謝しかない。

 

30代まであと3年。

まだまだ知らない世界がたくさんあると思う今日この頃だった。

また長田杏奈さんのPodcastでいろいろ勉強します。

 

写真は、昨日のお昼ごはん。

上司2人と私で食べた親子丼。

「親子」についてもいろいろ考えてることがあった時の「親子丼」だったなと今気づいたので。

これについてはまた今度。

いや〜今日は勢い余って長くなってしまった。

よき1日を!

 

止まらない食欲。

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ゆりやんレトリィバァさんのダイエット記事で、担当のトレーナーさんが言ってた「我慢ではなく節制するのです」という言葉が、けっこう印象に残っている。

 

ちゃんと読み込んでないのだけれど、ダメ!とするのではなくて、10個食べたいけど6個にしよう、とか、そういうことがいいみたいでした。

最近の止まらない食欲には、頭を悩ませてばかりだけど、「節制」を意識するようにしよう。

 

春までには痩せたいなあ…