新しいワークショップの可能性
昨日は、オンラインまち歩きワークショップなるものに参加した。
地方でよくある「まち歩き」をオンラインで?と思ったけど、そのクオリティの高さ、ストレスフリーな内容にすごく感動してしまったので勢いのままに、備忘録的に書く。
今回は、松山にゆかりのある人(在住者、出身だけど今は県外に住んでる人、旅行で来たことがある人、など)が集まって「ビッグデータ」「スマートシティ」という観点から松山を考えるワークショップだった。
こんな書き方をしたらすごく難しそうだけど、実際は、ちょっとそういう頭にしながらまち歩きをしようという、手軽な感じである。
まず、ワークショップ前のトークセッションでは、データによる都市プランニングの説明から始まって、データからわかること、逆にこんなデータがあったらもっとこんなのが見えるよね、ということなどを聞いた。
地点などの「点」と、ルートなどの「線」と、属性分布などの「面」という様々なレイヤーで町のデータを取りながら町を知る。
良い意味で、経験則に囚われないまちづくりとして、すごく可能性がある!と思った。
その後、グループに分かれてGoogleストリートビューで街を巡った。
参加者とオブザーバーとを分けて、参加者は町を見る視点(ペルソナ、例えば移住してすぐの若夫婦とか、おじいちゃんと孫みたいな)を決めた上で町を巡る。
1人がGoogleストリートビューを操作し、それを画面共有で見ながらみんなで会話。
そして、他の1人はミュラリー(違うかも)というオンラインホワイトボードツールで会話に出てきたことを書いていく。
適宜、ファシリテーターがアドバイスやコメントをしながら進行をサポートして気付きを与えて深めていった。
今回のお題は、地元の人が主体的に、暮らしをちょっと楽しくするためにしているアクション、市民の手触りの「工夫」を見つけることだった。
例えば、川原で楽器を吹いている、道に勝手にベンチを出している、子どもたちが座り込んでスケッチをしている、といった感じだ。
道や川原が造られる時は想定してなかったけど、その使い方いいね、みたいなものである。
ワークショップ後、各チームからそれぞれいろんな「工夫」が出た。
町の中に足湯があって、そこで会話が生まれている、ということや、町に駐禁を呼びかけるおばちゃんがいるけど、彼女たちが町の見守り隊たいみたいになっていること、町の建物が用途を変えて使われていること(前は倉庫だったっぽいけど駐車場になってる、みたいな)などなど。
次のステップでは、その工夫の光景から、どんなデータが調べてみたら面白そうか深めていった。
例えば足湯なら、足湯のようにホッと落ち着ける場所はどこにあるのか?
自分にとって「落ち着ける場所」はどこか?みたいなデータを、時間軸と地点で取っていく。
あと、脈拍などの身体の情報を加えていく。
みたいな感じである。
最後は駆け足になってしまったけど、データ×まちづくりについて考えるエッセンスみたいなのを体験することができた。
今までのワークショップではオフラインだからこそ良い、みたいな部分がどんなものでもあって、「やっぱりオンラインはしんどいよね」とか「オフラインには敵わないよね」となっていた所があった気がする。
でも、今回のワークショップはそんなことを微塵も感じさせない、「オンライン」の可能性を感じるものだった。
(この、拙い説明のせいで良さが伝えきれないのがもどかしすぎる…)
奇を衒わず、でも面白く主体的に参加してもらえるための設計、無理なく無駄なく使われているオンラインツールたち、それぞれの得意を活かしたスタッフィング、ちょうどよい時間配分…
内容はもちろん、その裏方も綺麗だしスムーズだし、もうなんなんだこれは!と感動の余り発狂しそうになったほどである。
いろいろワークショップには出たことがあるけれど、こんなにもワクワクさせられ、クオリティが脱帽レベルだったワークショップは初めてかもしれない。
本当に良いものを見させてもらいました、ありがとうございます(感涙)という感じです。
終わった後、一人スタバで高揚しながらアイスコーヒー飲んで余韻に浸ってました。
脳が全然追いつかなくて、この凄さが今でも上手く言語化できてないのだけれど…
すごい人はたくさんいる。
頭の回転が全然違う!こんな人になりたい!
私も頑張らなくちゃと思った1日でした。
しばらく言語化、アウトプットは自分のテーマにしよう。
アウトプットの解像度を上げたいです。
今日も良き1日を。